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200年の伝統と
技巧が息づく
黒羽藍染に魅せられて
若手職人による黒羽藍染の
老舗工房ツアー
栃木県・鬼怒川温泉界 鬼怒川
界が紡ぐ手業のひととき ここが見どころ
- POINT 非公開の工房を探訪 普段は入れない歴史ある工房で 職人技を直接教わる貴重な機会
- POINT 間近で体感する職人技 型彫りの細やかさや糊付けの正確さなど 驚きの手業の数々を目の前で鑑賞
- POINT 自分で作品を手づくり 世界に一つだけの手ぬぐいを 自分でデザインできるアート体験
黒羽藍染
界 鬼怒川
一枚布が揺らめくエントランスや
ベッドライナーが映えるお部屋など、
館内のさまざまな空間で黒羽藍染がお出迎え。
界 鬼怒川を訪れ、過ごしているうちに、
翌日の藍染め体験と200年の歴史が身近に感じられます。
TEWAZA
EXPERIENCE
旅の記憶とは、つまり「体験」の記憶。
どこへ行ったかだけでなく、
そこで何を感じたか。
ご当地の手業に心が動くひとときを、
界の旅で。
CHAPTER〇一
藍染めを
イチから
学べる時間
日本人なら一度は耳にしたことがある、藍染めという染色技術。その歴史を楽しく学び、手業を気軽に味わい、伝統工芸を身近に感じていただけるのが、この界 鬼怒川での体験です。
舞台となるのは、200年の歴史を持つ栃木県指定伝統工芸品、黒羽藍染(くろばねあいぞめ)を今に伝える「黒羽藍染紺屋」。店内には、手ぬぐいや巾着などのほかに、藍染めのTシャツ、スニーカー、ポーチ、タペストリーなど現代的なアイテムも並びます。店の奥にある、普段は非公開の工房を案内していただくのが、8代目の小沼 雄大さん。黒羽藍染を継承するただ一人の職人です。
まずは、藍染めの基礎知識からスタートします。伝統工芸の職人といえば〝気難しくて近寄りがたい〟と思われるかもしれませんが、小沼さんはそんなイメージとは正反対。黒羽藍染の歴史や、原料となる植物、仕上がりまでの工程を丁寧に教えていただきます。中学校の授業で教えたことがあるというのも納得の、やさしい語り口です。基本を学んでいただいたところで、いよいよ実践。手業を実感するときです。
CHAPTER〇二
美しく染める奥深さを
型紙を通して体感
小刀で実際に型紙を彫っていただきます。細かい模様を彫るので集中力が必要ですが、藍染めの型紙は普通の紙より硬いため、繊細さと力強さのどちらも大事なことが実感いただけるでしょう。小沼さんが型紙を作れるようになったのは修行を始めて1年後ですが、そのときも「手の負担を減らすため、型紙を彫る期間はペットボトル以上の物を持たないように」と師匠から教えがあったほど。
所有している型紙は、オリジナルのものや代々受け継がれてきたもの、譲り受けたものをあわせて約6,000枚。実物は写真で見るのとは大違いで、思わず息を呑むほど細かい模様もあり、これだけでも芸術品。なかには今の技術では彫れない型紙もあり、「なくなったら一番困る」と小沼さんも話します。
その型紙が活躍するのが、次の工程、型紙の上から生地に糊を塗る作業。塗った部分は藍に染まらず白く仕上がりますが、濃淡にムラがないように染めるには、糊をすべて均等な薄さで塗る絶妙な力加減が大切です。さらに、模様を生地全体につなげるには、型紙を前と同じ位置に正確に置かなければいけません。「1ミリもずれないようにしている」と話しながら、小沼さんは慣れた手つきで糊を塗っていきます。ヘラの握り方、糊の塗り方、型紙の使い方などを教えていただき、いざ挑戦。試してみると、職人技のすごさを改めて感じられるでしょう。
CHAPTER〇三
模様を自由に描ける
手ぬぐいづくり
糊を塗った生地は、乾燥させて藍に浸します。工房の隣にあるのが、藍甕(あいがめ)のある甕場。こちらも普段は非公開ですが、体験中は特別にご見学いただけます。甕の中の染液に生地を浸す。引き上げ、空気に触れさせて酸化させる。再び藍に浸す。それをくり返すことで徐々に深い藍色に変わっていきます。狙った色に染めるには、毎日の染液の手入れと、長年の手仕事で身につけた見極めが欠かせません。1年中、藍に染まっている小沼さんの手がそれを物語っています。
最後に体験いただくのは、小沼さんが考案した、自由な図柄表現ができる創作染め「フリ」。糊を塗るのは同じですが、ここまでの伝統的な型染めと違い、筆で思いのまま手ぬぐいに模様を描けます。線でも、絵でも、文字でも構いません。眠っていたセンスがこの機会に開花するかもしれません。世界に一つだけ、自分だけの手ぬぐいは、小沼さんが染め上げたうえで後日ご自宅に届きます。
多くの工程が一人の職人の手で行われ、驚きの手業から藍染め作品が生まれているのを知るひととき。体験した思い出はきっと、旅が終わっても、まさに藍染めのように色濃く記憶に残り続けるでしょう。

手業のひと
- 黒羽藍染紺屋 小沼 雄大さん Onuma Yuta
- 栃木県大田原市生まれ。高校卒業後、江戸川区指定無形文化財・長板中形(ながいたちゅうがた)の技術保持者、松原 與七氏に師事。24歳で家業を継ぎ、1804年創業の「黒羽藍染紺屋」の8代目となる。現在、黒羽藍染技術と藍染めの甕を引き継ぐただ一人の職人。
体験情報
手業のひととき
「200年の歴史を継ぐ
『黒羽藍染』の若手職人による
工房ツアー」
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- 期間
- ~2027年2月 毎月第1.3火曜日
※12月は除外
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- 開催時間
- 宿泊日翌日 1:00 PM~3:00 PM
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- 対象
- 年齢制限なし
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- 含まれる内容
- 黒羽藍染職人・小沼 雄大氏の工房「黒羽藍染紺屋」見学
藍染オリジナルバッグ
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- 料金
- 1名11,000円(税込、宿泊費別)
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- 定員
- 1日2~6名
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- 集合場所
- 「黒羽藍染紺屋」 栃木県大田原市黒羽向町88(現地集合解散)
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- 開催言語
- 日本語
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- 申し込み期限
- 7日前まで受付
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- 注意事項
- 事前に宿泊予約(プラン予約)が必要となります。宿泊予約後、予約確認ページより開催日をご確認の上「手業のひととき」をお申込ください。
この手業を体験できるのが……
界 鬼怒川
321-2526 栃木県日光市鬼怒川温泉滝308
Mapcode: 367 596 039*76
鬼怒川温泉駅より徒歩約15分
OUR STORY
界 鬼怒川と黒羽藍染の歩みは、2015年の開業時に遡ります 。当初は「自分に務まるだろうか」と不安を抱いていたという小沼さんですが、自身の作品が旅の舞台を彩る光景を目の当たりにし、職人として確かな手応えを感じたといいます 。その喜びを「種火」として、2020年、この「手業のひととき」が動き出しました 。
きっかけは、工房を訪れたスタッフが職人の仕事ぶりに圧倒され、「この感動を共有したい」と願ったことでした 。当時の「見学前とは違ったモノの見方が得られた」という驚きは今も体験の根幹に流れ、現在も共に魅力を磨き続けています 。
200年の伝統を背負いながらも、小沼さんは「まずは気軽に触れてほしい」と温かく迎え入れてくれます 。そのやさしい語り口に触れるうちに、伝統工芸は作り手の温もりを感じる身近な存在へと変わっていくはずです 。
「この体験やご説明を通して、藍染めをより身近に感じていただければ大変うれしく思います。楽しかったと満足いただけるように心がけていますので、ぜひ遊びにいらしてください」
客室でふと目にする藍の色。その第一印象が、職人の手業や想いに触れることで「なぜ美しいのか」という自分なりの答えに変わる 。単なる伝統工芸の知識の習得ではなく、小沼さんという「人」を通じた知的な発見とともに、モノの背景にある温もりにまで心が届く 。そんな深く、彩り豊かな旅の時間を、界 鬼怒川と黒羽藍染紺屋は大切に守り続けています。