軽井沢駅周辺から旧軽井沢にあるクラシックカフェ6選
旧軽井沢から軽井沢駅前にかけては、古くから別荘族や観光客で賑わった場所。昔ながらのカフェも多く、一歩入っただけで古き良き軽井沢を実感できます。大正時代から昭和の軽井沢を感じられる、ちょっとノスタルジックな5軒をご紹介します。
1珈琲歌劇(カフェ・オペラ)
1982年(昭和57年)創業の老舗喫茶店。旧軽井沢銀座通りの中心地にありながら、一歩店に入るとタイムスリップしたようなノスタルジックな世界が広がります。
高級住宅街、芦屋の住居を移築した重厚な店内は、中世イギリスのチューダー様式をイメージして建てられたもの。一枚板のカウンター、建物の梁や床など木材はすべて松の木が使われています。
ステンドグラスをはじめ、調度品はほとんどがアンティーク。ブルーのテーブルクロスもオープン当初から使用したもので、レトロ感たっぷり。最近なかなか経験できなくなった本物の重厚感を堪能できます。
ポットサービスのハンドドリップコーヒー
この道40年のマスターがハンドドリップで淹れるコーヒーは絶品。フレンチローストで焙煎されたブラジル産の豆を使い、苦味の中にも甘味のある味わいを楽しめます。
一番のおすすめは、ロイヤルコペンハーゲンのポットで提供される「クラシカル・オペラ・ブレンドコーヒー」。贅沢にコーヒーをいただけます。一方、スペシャルティコーヒーはカップで提供され、酸味が柔らかく、ソフトなタイプです。
また、6種類あるケーキはすべてホームメイド。ギネスビールを使用した「ギネスビールケーキ」は生地だけでなく、表面にもビールが塗ってある大人の味です。トルコ産のサルタナレーズンやクルミが入っていて、コーヒーともよく合います。
- 珈琲歌劇
-
- http://www.ikg.co.jp/group/cafe.html
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢12-7 MAP
- 軽井沢駅から徒歩約20分
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車すぐ
- 10:00~18:00
- 無休(3月~11月)、それ以外は不定休
- 0267-42-7833
- 無し
- 予約:可
2カフェ・ラフィーネ
レンガ造りの建物と、苔むした美しい庭が印象的なカフェ。自然豊かな雑木林の中に建ち、シジュウカラ、アカゲラなどの野鳥やリス、時にはムササビも飛び交います。
初夏には新緑が芽吹き、秋には紅葉で真っ赤に染まる美しき場所。古き良き軽井沢の雰囲気を楽しめます。
1987年(昭和62年)にオープン。アールヌーボー調に統一された店内には、深みのあるコーヒーの香りが立ち込めています。豆は「コクテール堂」の熟成したオールドビーンズを使用。注文を受けてから店主が豆を挽き、一杯一杯ネルドリップしています。
一つのホールケーキに5本のバナナを使用
混み合う時間帯は14時から15時くらい。コーヒーと一緒にいただくスイーツが人気です。中でも多くの人のお目当ては、一つのホールに5本のバナナが入っているというバナナケーキ。
甘さ控えめでフワフワな生クリームが、「これでもか」というくらいに、たくさん盛られており、しかも大変美味です。ラム酒がアクセントに入っていて、濃い目のコーヒーと相性抜群です。
店内は照明が落とされ、大人の雰囲気ですが、ベストポイントはテラス席。湿気が多いため、霧が出ると幻想的な景色に。木々に覆われた森の苔庭で、軽井沢らしいカフェタイムを過ごせます。
- カフェ・ラフィーネ
-
- 長野県北佐久郡軽井沢町六本辻1663 MAP
- 軽井沢駅から徒歩約15分
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「六本辻」下車徒歩2分
- 11:00~18:00(季節・天候・予定によって変動あり)
- 不定休
- 0267-42-4344
- 無料
- 予約:不可
3茜屋珈琲店 駅前店
一人旅の女性も入りやすい、軽井沢駅前の高級コーヒー店。神戸で創業した先代が、1982年(昭和57年)にオープンし、財界人や文化人などが多く訪れたという老舗です。
クラシック音楽が流れる店内は、コーヒーの豊かな香りで満たされ、カウンター上部にズラリとコーヒーカップが吊るされています。
注文が入ってから豆を挽き、豆の香りが抜けないうちに一つひとつをハンドドリップ。マスターがそれぞれのお客さんに合うカップを選んでくれます。また、400近くあるカップの中から気に入ったものを選ぶことも可能です。
カップは「ジノリ」など海外の一流品もありますが、ほとんどが高級磁器で有名な「大倉陶園」のもの。最上級のカップでいただく贅沢は、なかなか味わえません。
本当においしいものだけを厳選
コーヒー豆は炭火焙煎の先駆者である、神戸の萩原珈琲。オリジナルの「ブレンド珈琲」は、豆をたくさん使って淹れるので濃厚かと思いきや、柔らかくて雑味もなく、後味もすっきり。クセになる味です。
また、「ぐれいぷじゅーす」は塩尻の信濃ワインに特注した、ストレート100%のブドウジュース。信州産のブドウをただ絞るだけではなく、一度氷結させることで濃厚な味わいに。ブドウはワインにも使う品種なので、芳醇なワインを飲んでいるような気分に浸れます。
フードメニューはケーキ2種類と、ビーフカレーとハムサンドのみ。コーヒーがメインのお店なので、コーヒーに合う本当においしいものだけを厳選しています。
- 茜屋珈琲店 駅前店
-
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東30-8 MAP
- 軽井沢駅から徒歩約3分
- 9:00~18:00
- 年中無休
- 0267-42-5435
- 無料(3台)
- 予約:可(個室あり)
4cafe 涼の音
野鳥の声に包まれた別荘地の奥深く。雑木林の細道を歩いてたどり着く、秘境にあるようなカフェ。
大正時代築と思われる風情ある建物は、国の登録有形文化財にも選ばれ、当時の軽井沢の雰囲気を存分に味わうことができます。
涼やかな鐘の音に迎えられて中に入ると、ノスタルジックな空間。昭和初期の軽井沢彫りのテーブルが置かれ、窓にはレトロな大正ガラスがはめられています。
店主のおすすめは窓際のソファー席。野鳥用のエサ台に、シジュウカラやヤマガラなど様々な野鳥が訪れ、ときにはリスがやって来るのを見ることができます。
フルーツ多めのフレンチトースト
オープンは毎朝9時。別荘族や近くの老舗宿から朝食を食べに来る人が多く、連休などは朝から満席になることも。また、タコライスやパスタなどのランチやスイーツも充実しています。
看板メニューは「フレンチトースト」。1日限定10食なので、朝で終了することもありますが、フルーツが多めで見た目もよく、女性たちに好評です。また、コーヒーはおかわり自由なのも嬉しいサービス。読書をしながら、ゆっくり寛ぐことができます。
この辺りは軽井沢の中でも湿気の多いエリア。霧に覆われることも多く、幻想的な風景を見ることができるかもしれません。
- cafe 涼の音
-
- http://suzunone.main.jp/
- 長野県北佐久郡軽井沢町旧軽井沢972 ハウスNo.1138 MAP
- 軽井沢駅から徒歩約30分
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車徒歩10分
- 9:00~17:00(モーニング9:00~11:00、ランチ11:30~16:30)
- 水曜日(冬季休業あり)
- 0267-31-6889
- 無し
- 予約:可
5カフェ・ル・プティ・ニ・トロワ
おいしいコーヒーを飲みながら朝食を楽しみたい人におすすめの心落ち着くカフェです。コーヒー豆は自家焙煎しており、香ばしい香りが店内に漂います。人気のホットケーキは銅板を使って焼くため、焼き色は美しいきつね色。自家製のプリザーブフルーツ(写真はいちご)、バター、メープルシロップでいただきます。
予約して食べたい名物フレンチトースト
名物のフレンチトーストは予約が必要。分厚く切ったパンを、一晩かけて卵液に浸すためです。さらに、オーブンで15分ほどかけてゆっくり火を通すので、とろけるような焼き上がりになります。シナモンと粉砂糖がたっぷりかかっていますが、メープルシロップやオレンジのプリザーブも添えられています。
古い家具に囲まれる静かな時間
もともと東京・目白で長年人気のカフェを、2009年、軽井沢に移転。店主が趣味も兼ねて収集した古い家具や雑貨に囲まれ、BGMはジャズという上質な空間です。コーヒーは店の出窓スペースで焙煎し、一杯一杯丁寧にドリップ。ふわふわとやわらかい卵のサンドイッチや手作りのケーキなどで、豊かな朝の時間を過ごせます。
- カフェ・ル・プティ・ニ・トロワ
-
- https://karuizawa.themedia.jp/
- 長野県北佐久郡軽井沢町発地1398-457 MAP
- 軽井沢駅より車で6分
- 12:00〜17:00
- 火・水・木曜日
- 0267-48-3334
- 無料