記念日に、普段の日に。軽井沢で行きたいフレンチレストラン9選
軽井沢はかつて外国人宣教師の避暑地として賑わった由来もあり、本格的なフランス料理店がたくさんあります。特別な日にドレスアップして行きたいレストランから、カジュアルに普段使いしたい店まで、旅の目的に合わせて訪れたい個性豊かな軽井沢フレンチをご紹介します。
1エルミタージュ・ドゥ・タムラ
軽井沢の夏を告げるスペシャリテ「白桃冷製スープ」が人気
「エルミタージュ」とはフランス語で隠れ家のこと。その名の通り、軽井沢町長倉の森に包まれた一軒家フレンチレストランです。初代オーナーシェフの田村良雄氏が2017年に引退し、現在は弟子にあたる大塚哲也シェフが繊細な味を受け継いでいます。完全予約制で料理はランチ・ディナーとも1種類のコースのみ。中でもリピーターに支持されているのが夏のスペシャリテ「白桃冷製スープ」。オープン当初からの定番メニューで、クリームベースのスープに白桃の甘みが溶け出す、他では味わえない逸品です。
ソムリエが厳選したワインのペアリングも可能
コースは、アミューズから始まり前菜、魚のメイン、スープ、肉のメイン、デザートと続きます。ここにワインのペアリングを頼むのがおすすめ。ワインのストックは、フランス産を中心に数千本以上あり、もちろんボトルワインをオーダーすることも可能です。
また、毎年10月以降は松茸を贅沢に使ったコースが登場。松茸に合わせて、ワインだけでなく、特別に日本酒のペアリングも頼めるそうです。
- エルミタージュ・ドゥ・タムラ
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- https://www.hermitagedetamura.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町長倉820-98 MAP
- JR軽井沢駅より車で約10分
- JR軽井沢駅より西武観光バス「星野温泉トンボの湯」行き乗車約7分、「中学校前」下車徒歩約10分
- ランチ(不定期営業)11:30〜15:00(L.O.13:00)、ディナー17:30〜22:00(L.O.19:00)
- 不定休(祝日営業、夏期変則、冬季長期休業あり)
- 0267-44-1611
- 無料
- GW、夏季は11歳以下のお子様同伴のご予約はお受けしておりません。
それ以外の期間はご予約状況によりお受けできる場合がございますのでお問い合わせください。 - 電話かWebサイトで要予約。
2ブレストンコート ユカワタン
信州らしいメニューでおもてなしをしたいというシェフの思いから、この地域で古くから食されている鯉を年間通して味わうことができるレストラン。締めて間もないさっぱりした味わいの鯉と、熟成させて深みを増した鯉、異なる仕立てを楽しめる鯉の前菜は、シャインマスカット、エルダーフラワーのクリーム、セロリのグレックとともに、鯉のコンソメとハーブオイルを合わせたソースで味わえるおすすめの一品です。
肉汁を閉じ込める繊細な焼き加減
ユカワタンの鹿肉料理は、驚くほど柔らかく、臭みのない繊細な味わい。鹿肉の美味しさを十分に味わってもらいたいため、シンプルに仕立てているそう。丁寧にローストした鹿肉に、ソースは軽めのジュ・ド・シュヴルイユ(鹿の骨や筋でとったフォン)を合わせていただく是非お召し上がりいただきたい一品です。
- ブレストンコート ユカワタン
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- https://yukawatan.blestoncourt.com/
- 長野県軽井沢町星野 MAP
- 軽井沢駅からタクシーで約15分
- 17:30~(完全予約制。予約は公式サイトにて受付)
- 不定休
- コース27,500円~(税込・サービス料別) ※食材は入荷状況によって変わります。
- 050-5282-2267
- 無料(軽井沢ホテルブレストンコート)
3レストラン エフ ア
店主は、軽井沢の老舗フレンチで修業を積み、結婚後独立した料理人夫婦です。若くして作った店はナチュラルで親しみやすいインテリアですが、コースでしっかりとフランス料理を楽しむことができます。
観光で軽井沢を訪れた人たちに野菜の魅力を知ってもらいたいと、軽井沢や東御(とうみ)市などの地元野菜を使っており、夏場は早朝から収穫を手伝って、そのまま使うことも。また、静岡県・三島で、原種野菜を育てている農家とも取引があり、今ではほとんど流通していない貴重な野菜も使っています。例えば、サヨリとトビウオのサラダでは、合わせる菜の花が「チーマ・ディ・ラーパ」「中島菜」「吹立菜」と3種類も使われていて、それぞれの味の違いを楽しめます。
ナチュラルなインテリアが心地いい
店は中軽井沢駅から徒歩5分ほどと、車がなくても便利な場所にあり、湯川のせせらぎが聞こえる静かな環境です。インテリアは極力シンプルに。クロスなしのテーブルに置かれたすっきりしたデザインの食器や、ナチュラルなウッドの家具、窓の外の緑に囲まれて、落ち着く空間です。
- レストラン エフ ア
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- https://www.facebook.com/%201594875640832611/
- 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2913-5軽井沢ハウス1F MAP
- 中軽井沢駅から徒歩5分
- 11:30~13:30L.O.、17:30~20:00L.O.
- 不定休
- ランチコース5,000円、ディナーコース8,000円
- 0267-41-0239
- 無料
4ピレネー
「オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ」の姉妹店。テーブルまでさまざまな肉が運ばれて来るので、種類や大きさを好みや人数によって選び、暖炉で塊のまま焼いてもらうというスタイルが人気です。フランスの食文化として長く受け継がれてきた肉の熟成もオープン当初から続けており、骨付きの牛肉なら約60日熟成で提供。ほかにも、フランスの鴨肉や長野県・飯田の千代幻豚など、シェフ選りすぐりの肉が揃っています。
愛犬と食事ができるテラス席も
店内はフランスの田舎家のような素朴さ。大皿に盛られた料理を分け合って食べるのがおすすめです。テラス席はペットも同伴可能で、犬用のメニューがあります。
また、ランチメニューでは「前菜ビュッフェ」が好評。暖炉の前にずらりと並んだフランスの惣菜料理からお好みに合わせ、いくらでも取ることができます。
- ピレネー
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- http://karuizawa-pyrenees.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1181-8 MAP
- 軽井沢駅から徒歩12分
- 12:00~14:00L.O.、17:30~22:00(L.O.21:00)
- 第2木曜日
- ランチコース2,150円~、ディナーコース4,900円~(すべて税別)
- 0267-41-3339
- 無料
5無彩庵 池田
フレンチをベースにしながらも和のテイストを取り入れた料理が揃う店です。季節感も大切にし、例えば、初夏なら鮎がおすすめ。和食では定番のきゅうりとの組み合わせに、スパイスで軽く香りをつけます。鮎の味わいが深まるオリエンタルな一品です。
シェフはフランス留学後、東京や横浜のフランス料理店に勤め、和食店でも学んできました。軽井沢の著名なフランス料理店で経験を積み、現在の場所で姉妹店の料理長を8年務め、2011年に独立。現店名となりました。
大きな窓とシックなインテリア
一見すると無機質な建物の中は天井までの全面窓で、ランチ時間は眩しいほど明るく、夜はライトでしっとりと緑を感じられる開放的な雰囲気。店名に「無彩」とあるように、色彩を控えめにしており、随所に使った天然の素材とともに料理や緑を引き立てています。
信州の生産者やワイナリー、アート作家とも親交を深め、シェフ自身がおいしいと感じるものや美しいと思うもので満たされた空間です。
- 無彩庵 池田
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- http://www.musaian.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町長倉1891-50 MAP
- 信濃追分駅から車で5分
- 11:00~13:00L.O.、17:00~20:00L.O.
- 火曜日(祝日の場合は営業)、冬季休業あり
- ランチコース3,300円~、ディナーコース5,500円~
- 0267-44-3930
- 無料
6レストラン トエダ
シェフは2018年、国際的なフランス料理コンクールのチームジャパンに選出され、優勝に貢献した人物。湯川のほとりにある小さなレストランが、世界レベルのガストロノミーとして注目されつつあります。
こちらの料理はコースの温前菜から始まります。鹿肉のリエットを生地で包んで焼き、表面のつややかで深い紅色はビーツのジュレ。葉の形のチュイルは、信州のりんご酢とスパイスを効かせ、ひと口で食べれば森のイメージが広がるように構成されています。
コースの一品一品に信州食材を使う
レストランはオープンして8年目を迎えましたが、進化は止まりません。9~10品のコースの料理すべてに信州食材を使っており、野菜はもちろんのこと、長野県の中東部にある長和町で豊富な湧き水を使って養殖されているチョウザメの肉、そして卵を使ったキャビアなど希少な食材も。白樺湖の北にある姫木平の工房ではシェフ自ら生ハムを仕込んで作っています。アートも多く飾られた店内で、信州の味わいを堪能できるガストロノミーです。
- レストラン トエダ
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- http://toeda-karuizawa.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町長倉1877-1 MAP
- 軽井沢駅から車で5分
- 11:30~13:00最終入店、17:30~20:00最終入店
- 不定休
- ランチコース6,000円~、ディナーコース9,000円~
※完全予約制、お任せコースのみ - 0267-45-7038
- 無料
7シェ 草間
店名にもなっているシェフは、パリの名店やグランメゾンを含む東京のフレンチで修業を積み、10年前に独立。長野県出身のマダムとともに店を開きました。
コンセプトは「自然料理」。食材の旬を重視し、手を加えすぎず、食材が持つ魅力を大切にします。例えば、サーモンの前菜は、信州サーモンをほんの少しスモークし、サーモンの旨味に軽い香りをつけます。つけ合わせに季節の新鮮な野菜をたっぷりと添え、わさびマヨネーズで。レアな信州サーモンの旨味とフレッシュな野菜の食感や味の個性を、ほんのり辛いソースで引き締めます。
山桜に抱かれたナチュラルなインテリア
「自然レストラン」らしく、インテリアのテーマはナチュラル。無垢の木材など天然の素材と、流線のデザインを多く使っているので柔らかな雰囲気になっています。
また、お店の前にはシンボルツリーといえる山桜の大木。夏には生い茂り、秋には色づいて、季節を感じられるのが魅力です。
- シェ草間
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- http://chez-kusama.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1265-15 MAP
- 軽井沢駅から5分
- 11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~22:00(L.O.20:30)
- 水曜日、木曜日(7~9月は木曜日のみ)
- ランチコース4,500~円、ディナーコース6,800円~(プチポーションコース5,800円~)(すべて税込)
- 0267-46-9123
- 無料
8スイヤルド
「スイヤルド」とは南フランスの昔の家屋によくあった石造りの洗い場のこと。キッチンとは別に屋外に備えられ、野菜やハーブの水洗いに使われていました。実際に、森に囲まれたこの店の入口にはスイヤルドがあり、南仏の田舎町に来たようなイメージが広がります。
シェフはフランスで修業を積んだあと、日本の高級ホテルなどで料理長を務めた経歴の持ち主です。メイン料理はしっとりと焼き上げたラムチョップに、チョリソ入りのソースを使い、ラヴィオリには鶏ひき肉に新玉ねぎやフキノトウ、春キャベツを加え、春の香りを閉じ込めています。
森の中の一軒家レストラン
シェフの夢は、森の中でレストランを開くことでした。信濃追分駅から少し離れた立地にあり、木立が美しく、車通りも少ない静かな場所で、思い描いた通りの地の利。テラス席をサンルームのようにリフォームし、一年中森の中にいるような雰囲気の中で食事ができるようになっています。
- スイヤルド
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- https://www.instagram.com/restaurantsouillarde/
- 長野県北佐久郡軽井沢町追分1551-2 MAP
- 信濃追分駅から車で10分
- 11:30~13:00L.O.、17:30~19:00L.O.
- 日曜ディナー、月曜日
冬季休業:クリスマス後の12月下旬~翌年3月中旬頃
営業開始日はインスタグラムをご確認ください。 - ランチコース4,400円~、ディナーコース8,250円~(すべて税込・サービス料別)
- 0267-46-2789
- 無料
- 前日までの完全予約制
9E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)
E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)とは、古語でサルノコシカケの仲間の、硬いキノコのを表す総称。その店名からも分かるように、キノコ、そして山野草を深く愛するシェフとマダムが営む個性派のフレンチです。東京の山野草やキノコを得意とするレストランで修業を積み、自身もキノコの近くに身を置き、とれたてを使いたいと軽井沢に店を開きました。
多くの料理にキノコが使われていますが、「キノコの一皿」と名付けられた、キノコが主役のアラカルトも。
写真は香りが豊かなトガリアミガサタケ(黒モリーユ)に上田産のホロホロ鳥とフォアグラペーストを詰めたもの。仕上げにかけられているのは、ススケヤマドリタケ(ポルチーニ)の粉末とイグチ種のキノコのピューレ。キノコ本来の旨味がプラスされます。
デザートに山野草やキノコが登場
こちらはフキノトウが使われたクレームブリュレ。フキノトウにはオスとメスがあり、それぞれ微妙に風味が違うため、ふたつの味のバランスを考えながら組み合わせるという繊細な味です。添えられたシャーベットは白樺の樹液を主役に、シークワーサー果汁でアクセントを付けたもの。ブリュレには砂糖漬けにしたフキノトウの花、シャーベットには花わさびを添え、葉を使った盛り付けも天然の素材を愛するシェフだからこそのアイデアです。
- E.Bu.Ri.Ko(エブリコ)
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- http://www.eburiko.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1157-6 MAP
- 軽井沢駅から車で6分
- 11:30~13:30L.O.、17:30~19:30L.O.
- 水・木曜日、不定休・冬季休業あり
ランチは土日のみ営業 - ランチ8,400円、ディナーコース11,700円~(すべて税別)
- 0267-42-3033
- 無料
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