とびきりのおいしさを求めて。軽井沢のスイーツ店へ
軽井沢の別荘文化とともに歩んできた老舗をはじめ、軽井沢には和洋菓子の名店がたくさんあります。創業当初と変わらない伝統の逸品から、信州産フルーツを贅沢に使った季節の味まで。舌の肥えた別荘族をも虜にする、和洋のとっておきスイーツをご紹介します。
1軽井沢ホテルブレストンコート ザ・ラウンジ
軽井沢の風景を表す森のアフタヌーンティー
「軽井沢ホテルブレストンコート」にある「ザ・ラウンジ」は、四季折々の自然を望む心地いい空間。セミドライのプルーンがアクセントの「りんごのタタン」など、季節のプチガトー3〜4種類が揃います。
2018年春からは、「森のアフタヌーンティー」がスタート。木洩れ陽をモチーフにした木製アフタヌーンティーBOXの扉を開くと、そこにはパティシエの技と遊び心がつまっています。春は桜やよもぎ、夏はトマトや杏、秋はかぼちゃやブドウ、冬は洋ナシや柚子など、旬の野菜と果物を使ったスイーツとフィンガーフードが並びます。下の引き出しも、野菜畑をモチーフにするなど、ワクワクする仕掛けが。季節を楽しみながら、約10種類のミニャルディーズ(小菓子)が味わえます。
新緑、紅葉、雪景色…軽井沢の四季を感じるラウンジ
ラウンジの大きな窓からは、季節ごとに移ろう軽井沢の豊かな自然が眺められます。春から秋にかけては窓がフルオープンになり、どの席に座ってもさわやかな風が感じられます。「森のアフタヌーンティー」は、ブレンドハーブティーをはじめ10種類以上のドリンク付き。2杯目以降は、別のドリンクに変えることもできます。大きなソファ席で景色を愛でながら、ゆったりと優雅なティータイムが楽しめます。
- 軽井沢ホテルブレストンコート ザ・ラウンジ
-
- https://www.blestoncourt.com/dining/lounge/
- 長野県軽井沢町星野 軽井沢ホテルブレストンコート MAP
- しなの鉄道中軽井沢駅から徒歩20分
- 10:00〜19:00(L.O. 18:30)
- 無し
- 無料
2ル・レガラン
地元の常連客に愛されるフランス菓子
旧軽井沢ロータリー近くにあるフランス菓子の老舗店です。ショーケースに並ぶのは、25種類ほどの生菓子。さっくりとしたパイの食感を究めた「ナポレオン」、2層のチョコレート生地にリキュールが香る濃厚な味わいの「レガラン」など、どれも夕方には売り切れ必至です。あんずパイやタルトマロン、紅玉のアップルパイといった、信州の果物を使った季節のケーキも人気です。
王道のおいしさ。名店のケーキをおみやげに
40年以上前、シェフが東京で修業していた頃、フランス人パティシエに教わった本場のフランス菓子がこの店の味のベース。日本人の口に合うようアレンジを加え、甘さを控えつつもコクのあるおいしさを追求しています。現在、喫茶はしばらくお休みで、テイクアウトのみ。お土産には、しっとりとした口どけのブランデーケーキやナッツたっぷりのパウンドケーキなど、焼き菓子もおすすめです。
- ル・レガラン
-
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1-13 MAP
- 軽井沢駅から徒歩約20分
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車徒歩約2分
- 10:30~18:00
- 木曜日(1~3月は冬季休業)
- 0267-42-7955
- 無し
3ちもと総本店
黒糖とくるみの風味豊かな名物「ちもと餅」
東京・銀座で抹茶菓子司として創業、1948年(昭和23年)に軽井沢に出店して以来、地元客や観光客で常ににぎわう甘味処。名物は、創業時からの伝統を受け継ぐ「ちもと餅」です。やわらかい食感に、やさしい黒砂糖の甘さ。炒ったくるみの食感が香ばしいアクセントになっています。持ち帰り用には素朴な竹皮包みで提供されるので、お土産にも喜ばれます。
焼きたて団子や天然氷のかき氷も評判
店頭では団子を焼く醤油の香りが漂い、食欲をそそります。焼きたての香ばしさがたまらないもちもちの「焼団子」、信州産そば粉の生地を上品な甘さのこしあんで包んだ「そば団子」は店先でも手軽にいただけます。民芸調の趣ある店内では、季節を問わずかき氷も味わえます。軽井沢の氷室で時間をかけて作られた天然氷のかき氷は、ふわふわの食感で頭がキーンとしないのが人気の秘密です。
- ちもと総本店
-
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢691-4 MAP
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車徒歩約7分
- 10:00~17:00、夏季9:30~18:00、春・秋季10:00~16:00(閉店時間は変動あり)
- 無休(1/4~3月中旬は冬季休業)
- 0267-42-2860
- 無し
4Petit Lapin(プティ ラパン)
素材を大切にした季節のケーキ
林の中に佇む静かなカフェ。ショーケースには、10種類ほどの生菓子が並びます。タルトフロマージュやモカロール、ザッハトルテといった定番ケーキのほか、夏は桃やブルーベリー、秋冬は栗、リンゴ、春はイチゴなど、信州産果物を使った季節感あるケーキで目と舌を楽しませてくれます。いちじくのタルトは夏の人気メニュー。しっとりとしたアーモンド生地にやさしい甘さのカスタードクリーム、トップのフレッシュなイチジクがみずみずしい味わいです。
テラスも心地いい一軒家カフェ
緑に囲まれた階段を上り、天井の高い店内に入ると、木をふんだんに使った心地いい空間が迎えてくれます。ケーキは持ち帰りもできますが、紅茶やコーヒーとともに店内でぜひ。晴れた日はテラス席でいただくのも素敵です。スコーンやマドレーヌ、焼きっぱなしのタルトなどは軽井沢土産にぴったりです。
- Petit Lapin(プティ ラパン)
-
- 長野県北佐久郡軽井沢町大字追分97-18 MAP
- 信濃追分駅から町内循環バス西コース「浅間サンライン入口」下車徒歩約3分
- 10:00~18:30(ケーキがなくなり次第閉店)
- 水・木曜日
- 0267-46-8022
- 無料
5リビスコ 軽井沢店
生の果物をふんだんに使ったフレッシュジェラート
軽井沢で開店して15年目を迎えた2018年春、手作りジェラートの店「リビスコ」が旧軽井沢のテニスコート向かいに移転オープンしました。毎朝仕込むできたてのジェラートは、常時7~9種類。定番は、長野県小布施町から届く甘さとコクのある牛乳「オブセ牛乳」や「生チョコ」、「キャラメルラテ」など。フルーツは冷凍ピュレなどを使わず生にこだわり、果物本来の味を生かしています。黄金桃や川中島白桃、スイカ、巨峰、シナノゴールド(りんご)など、季節ごとに信州産の果物を惜しみなく使用。フレッシュ感あふれるジェラートが楽しめます。
開放的な屋上テラス席でゆったりと
店はジェラートの立体看板が目印。ウッディなベンチと通りを望むカウンター席からなる1階のほか、2階にはテラス席もあります。賑やかなテニスコートの風景を眺めながら、作りたてのジェラートをのんびり堪能できます。
移転後は、ジェラート+αの楽しみもスタートしました。王子サーモンと提携し、サーモンとチーズのアペタイザーをグラスワインと味わえるように。約10種類のボトルワインは購入も可能です。
- リビスコ 軽井沢店
-
- http://www.libisco-karuizawa.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢746-4 MAP
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車徒歩約5分
- 10:00~日の入りまで
- 無休 (11月中旬~4月中旬は冬季休業)
- 0267-42-9113
- 無し
6ローリング ピン
別荘族が愛してやまないアメリカンパイ
国道18号線沿いに立つアメリカンパイの専門店。通りにアメリカ国旗が掲げられていれば、店がオープンしている合図です。アメリカに住む店主の叔母直伝のパイは、サクサク食感の生地から自家製。毎朝手作りし、アメリカの家庭の味を楽しませてくれます。定番人気は、カスタードクリームとバナナが相性抜群のバナナクリームパイ。素朴でさっぱりとした甘さゆえ、男性にもファンが多い一品です。
アンティーク家具に囲まれて季節のパイを
7~8月の人気は、皮をむいてカットした桃に砂糖をまぶし、パイ生地で包んで焼いたフレッシュピーチパイ。みずみずしい香りと甘さ、酸味が絶妙なのは、生のままで桃を使っているから。9月中旬~12月に登場するアップルパイも同様に、りんごを煮ないで使うのがおいしさの秘訣です。かぼちゃにラ・フランス、小布施の栗にチェリーパイと、季節ごとに5~6種類が揃うパイを目当てに、毎年足繁く通う別荘族や観光客も。アンティークの家具が並ぶ店内も居心地よく、緑を眺めてくつろげます。
- ローリング ピン
-
- https://www.facebook.com/ローリング-ピン-387263161355654/
- 長野県北佐久郡軽井沢町長倉798 MAP
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り・外回り)「塩沢交差点」下車徒歩約5分
- 11:00~18:00
- 水・木曜日、8月は木曜日(2月は冬季休業)
- 0267-45-3081
- 無料
7ミカド珈琲 軽井沢旧道店
口どけなめらか、香り豊かなモカソフト
老舗コーヒー店「ミカド珈琲」の名物といえば、モカソフト。コーヒーが飲めない子どもにもコーヒーのおいしさを味わってほしいと、1969年に誕生しました。なめらかな舌触りと豊かな香り、ほろ苦いコクが口いっぱいに広がって、大人も子どもも大好きな味です。店内でグラスを注文すると、大粒のプルーンのシロップ漬けがトッピングされるのも特別感があります。
ロッジ風の店内で避暑地気分を満喫
「ミカド珈琲」は1948年(昭和23年)に東京・日本橋で創業した自社焙煎コーヒー店です。常連客の多くが別荘を持っていたことから、軽井沢に出店したのはその4年後のこと。当時は風格あるサロンのような雰囲気だったそうです。現在の店は、そこから少し移動して1981年に建てられた、総ヒノキ造りの2階建て。旧軽井沢銀座通りを眺めるベランダはもちろん、夏は店内の窓がフルオープンになって、どの席に座っても心地よく過ごせます。
- ミカド珈琲 軽井沢旧道店
-
- http://mikado-coffee.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢786-2 MAP
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車徒歩約3分
- 10:00~17:30(L.O.17:00) ※季節により変動あり
- 無休(夏季以外は要問い合わせ)
- 0267-42-2453
- 無し
8和菓子屋 和(わ)
種類豊富なオリジナル洋風どら焼き
中軽井沢駅近くの和菓子店「和」で人気なのは、約15種も揃う「どら焼き」です。「若い方にも気軽に和菓子を食べてほしい」と、チーズや牛乳(ミルククリーム)、りんご、抹茶、ティラミスなど、洋風にアレンジした「どら焼き」を用意しています。いずれも自慢の自家製粒あんとクリームやフルーツを合わせているのが特徴で、意外な組み合わせにおいしい驚きがあります。チョコバナナどら焼きは、バナナとホイップクリーム、パリッとした食感の板チョコと粒あんが絶妙に調和する人気の一品です。
イートインも可能。季節の味を楽しみに
はちみつ入りのシンプルなどら焼き生地はふんわりとした食感。品のある甘さの粒あんがぎっしりサンドされているのもうれしいところです。マンゴーやカシス、生ぶどうなど季節のフルーツを使った「どら焼き」や、夏には冷凍状態で味わう冷たい「雪見どら焼き」も。店内やテラスのテーブルでいただくのもおすすめです。このほか、季節の生菓子も10種類以上と豊富に揃います。
- 和菓子屋 和
-
- http://nakakaruizawa-wa.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町中軽井沢1-9 MAP
- 中軽井沢駅から徒歩約3分
- 10:00~18:30
- 5~10月は木曜日、11~4月は日曜日
- 0267-45-1003
- 無料