1ティールーム 赤いやね

川奈港を見下ろす海に面した高台に建つ、店名通りの赤い屋根が目印のカフェ。レトロモダンなインテリアが並ぶ店内は、ほぼ全席オーシャンビュー。大きな窓からは相模灘、初島などが一望でき、その素晴らしい眺望に目を奪われます。特に夕景は、茜色に染まった空と海に、シルエットで船や島が浮かぶ風景が幻想的で、しばし言葉を失うほどの美しさです。

景色とともに手作りピザも満喫

評判の自家製ピザは、とろりとしたチーズに、サクッとした薄いクリスピー生地の食感の組み合わせは王道のおいしさ。トッピングも30種類と豊富です。また、ピザと並び人気があるカシミールカレーは、東京・上野の老舗カレー店「デリー」のレシピを伝授されたもの。
ティータイムならチーズケーキやアップルパイをはじめ、種類豊富に揃う自家製ケーキがおすすめ。晴れた日は、さらに絶景が楽しめるテラス席へ。潮風が心地よく、開放的な海の景色とおいしいごはんがさらに心を癒してくれます。

2城ヶ崎海岸

車窓で見てきた海の景観を、より雄大で変化に富んだ姿で体感できるのが城ヶ崎海岸です。
海岸線に連なる絶壁、幾重にも深く入り組んだ岩礁など、岬から岬へと連なる絶景で知られる城ヶ崎海岸は、約4000年前の大室山噴火で流れ出し固まった溶岩が、海水が浸食して生まれました。
この海岸線を巡る散策コースには、伊豆海洋公園まで約3km続く「ピクニカルコース」と、日蓮上人ゆかりの蓮着寺から八幡野まで約6kmの「自然研究路」が海岸に沿って整備されており、絶壁の入り組んだ絶景をさまざまな角度から眺めることができます。一番の名所は、「ピクニカルコース」の途中にある門脇つり橋。長さ48m、海面からの高さ23mにあり、スリル満点です。

3ル・フィヤージュ

伊豆高原駅から伸びる桜並木から森の中へ続く道を進んだ奥にある、緑に囲まれたベーカリーカフェ。いつも香ばしい焼き立てパンの香りが漂う店内には80種以上のパンが並びます。天然酵母のフランスパンやサワー種のドイツパン、塩味の効いたクロワッサンなどの食事系のパンから、菓子パンや惣菜パンまで幅広いラインナップです。木漏れ日が美しいテラスカフェでは、これら評判のパンをスープやコーヒーとともにいただけるのはもちろん、旬の食材を使ったランチメニューも楽しめます。

天然酵母、無添加にこだわる絶品パン

フランスやイタリアなど、ヨーロッパ各国の様式のパンが並ぶ中、ぜひ食べていただきたいのがフランスパンをアレンジした「トリュオンフ」400円です。ブルーチーズを包んだ三日月型のライ麦配合のフランスパンで、表面に塗られたはちみつのまろやかさがブルーチーズのほろ苦さを引き立ててくれる、まさに大人の味です。保存料や化学調味料を使わない素朴なパンが評判を呼び、今では県外からも数多くのパン好きの方々が訪れています。車の中で食べるのもよし、家に帰って食べるのもよし、旅の思い出にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

4大室山

伊豆高原駅から車で約10分の場所にある「大室山」。伊豆高原のどこから見てもおわんを伏せたような美しい山容を眺めることができます。火山活動でマグマが地表面に吹き上げられてできたスコリア丘と呼ばれる独立峰の火山で、伊豆東部火山群の中でも最大の規模です。山全体が国の天然記念物に指定されており、徒歩での登山は禁止。山頂へはリフトを利用して上ります。
頂上では、深さ70mほどの噴火口の縁を整備した約1㎞の山頂遊歩道を周回する「お鉢巡り」へ。この散策コースには、眺望をさえぎるものがなく天城連山や富士山、箱根の山並みに、海に目を転じれば大島や伊豆七島、さらに房総半島までが見渡せる文字通りの360度のパノラマが広がります。また、春は眼下に桜、緑と青空のコントラストが美しい夏、秋のススキや冬の山焼きなど、四季ごとに心を揺さぶる美しい景色も楽しめます。

5一碧湖

JR伊東駅から車で約10分。森や空を映し出す、澄んだ湖面の美しさから「伊豆の瞳」の愛称で親しまれる、「一碧湖」があります。10万年前の大室山の水蒸気爆発でできた火口湖で、周囲は約4㎞。ひょうたんのようなかたちが特徴的です。
湖の南東部分に位置する「大池」には、4000年前に大室山から流れ込んだ溶岩でできた十二連島が浮かび、秋には紅葉で彩られます。錦に染まる森が湖面に映る様子は、筆舌に尽くしがたく誰もが琴線にふれる絶景が広がります。一方、西北部の「沼池」は、アシなどが茂る湿地帯であり、静岡県内でも希少な植物の宝庫として知られています。
森に覆われた湖畔には遊歩道が整備されているので、季節の移り変わりを感じながらのんびり散策を。また、湖では、ボート遊びやブラックバス、フナなどの釣りを楽しみながら穏やかな時間が過ごすことができます。

6黒根岩風呂

海岸線のドライブで立ち寄りたいのが、北川温泉にある野趣あふれる「黒根岩風呂」。東伊豆の海岸波打ち際、海抜0mの地点にある公営の露天風呂です。目の前に大海原、その先には伊豆大島が望める絶好のロケーション。寄せては返す波音を聞きながらの入浴は開放感たっぷりです。県条例に基づいて2017年7月にリニューアルオープンし、男女別浴となりました。改装後も、もちろん海の近さはそのまま。波打ち際から5mほどで、天候によっては波しぶきをあびることもあります。泉質は、含塩化土類食塩泉のかけ流し式。水平線から朝日が昇り、海面を染めていく神秘的な日の出の入浴が人気ですが、それ以外の時間も、青い海と一体になったような気分が味わえます。

7界 伊東

4つの源泉をもつ豊富な湯量と泉質を誇る源泉かけ流しの温泉宿

伊東駅から車で約5分の「界 伊東」は、源泉かけ流しの温泉を楽しめる宿。自家源泉を含む4つの源泉から毎分600リットル湧き出る湯を、当日の天候によって組み合わせています。大浴場では、「神木」と呼ばれる古代檜の湯殿で心身ともに癒されるひとときをお過ごしください。他にも、一年中楽しめる源泉プールや、日本庭園を眺めながら浸かれる足湯など、存分に湯を楽しめる温泉旅館です。
食事は、金目鯛、伊勢海老、鮑など伊豆の豊かな海の幸を用いた会席料理をご賞味いただけます。
客室は全室が「伊豆花暦の間」。椿、河津桜、藍など約20種類もの伊豆の植物で染め上げた糸を、機織り機で一本一本丁寧に織り上げた「花暦スクリーン」が、華やかに客室を彩ります。

8界 アンジン

全室オーシャンビュー。マリンアンティークのスタイリッシュな空間

伊東駅から車で約5分の「界 アンジン」は、サムライとなった英国人航海士・三浦按針（ウィリアム・アダムス）をテーマに、海や船旅にまつわるアートを取り入れたスタイリッシュな温泉旅館です。
最上階で露天風呂に浸かりながら大海原を眺めた後は、船の甲板をイメージした「サンブエナデッキ」で湯涼みのひとときを過ごせます。
お食事は、伊豆らしさを感じる食材に、三浦按針の出身である英国のエッセンスを加えた和会席をご用意。英国の伝統料理をもとに考案された、ビールとの相性もぴったりの品々です。