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茶師の手によって
生み出される、
美しきお茶の原点へ

自然の恵みをまるごと感じる
新茶摘みと製茶体験

静岡県・舘山寺温泉界 遠州

界が紡ぐ手業のひととき ここが見どころ

  • POINT 一年に一度だけの新茶シーズン 丹精込めて育まれた茶畑で この季節ならではの新茶を収穫
  • POINT 茶葉を自分の手でお茶に 伝統的な手揉みの製法で お茶と向き合う特別な時間
  • POINT 完成した新茶をその場で 自分の手で仕上げた新茶を オリジナルお茶請け菓子と堪能

TEWAZA×EXPERIENCE

旅の記憶とは、つまり「体験」の記憶。
どこへ行ったかだけでなく、
そこで何を感じたか。
ご当地の手業に心が動くひとときを、
界の旅で。

CHAPTER〇一 新茶が芽吹く
初夏の茶畑で
心ゆくまで
茶摘み体験

日本を代表するお茶どころ、静岡県。初夏を迎えると、一年の中で最も品質が高いとされる「一番茶」を収穫する茶農家たちの姿が、青々とした茶畑を彩ります。

こうした新茶シーズンをさらに特別な時間に変えてくれるのが、製茶体験です。お茶づくりは現在、ほとんどの工程が機械化されていますが、もともとは茶農家の手仕事によって丹念につくられてきたもの。生葉を昔ながらの手揉み技術でお茶に仕上げ、出来立てのお茶を味わう時間は、何にも代えがたい喜びがあります。

界 遠州では、お茶づくりの工程を約2時間半で丸ごと体験できる「手業のひととき」を用意しました。

舞台となるのは、界 遠州にもほど近い「まるたま製茶」。除草剤や化学肥料、農薬を一切使わず、心からおすすめできる一番茶をつくり続けるお茶屋さんです。案内してくださるのは、工場長の鈴木康之さん。日々畑に足を運んで茶葉と向き合い続ける傍ら、「静岡県手揉み保存会」の師範として手揉みの製茶技術を伝え続けています。

まずは新茶が芽吹く茶畑に移動し、茶摘み体験へ。基本となるのは、柔らかそうな新芽と2枚の葉っぱの下を、親指と人差し指でぽきっと折り取る、「一芯二葉」の摘み方です。広大な畑の中から摘みごろの茶葉を探す時間は、まるで宝探しのよう。無農薬で育まれた茶畑ならではの豊かな生態系を感じながら、鈴木さんと一緒に心ゆくまで茶摘みを楽しみます。

CHAPTER〇二 「手揉み」の
手業に詰まった
お茶づくりの真髄

1人あたり約100本(100g)の茶葉が集まったら、まるたま製茶の店舗に隣接した離れへ。いよいよ、茶師の手業が詰まった「手揉み」の時間が始まります。通常、茶師は2kg以上の茶葉を4~5 時間かけて揉み続けますが、この体験では、その中でも「手揉み」の行程を中心に、2時間かけてお茶に仕上げていきます。

鈴木さんいわく、「手揉みでつくられたお茶は、その人の作品のようなもの」。針のようにまっすぐ細長い形に仕上がったお茶は、香りも美しさも格別です。そのために大切なのが、水分を抜いてしっかり乾燥させることと、芯と葉っぱを剥がして形を揃えていくこと。これらを人の手一つで行うのが「手揉み」という工程です。

まず初めは「回転揉み」に挑戦。蒸した茶葉を焙炉(ほいろ)と呼ばれる作業台に乗せたら、茶葉の玉を転がすようなイメージで、左右の手に受け渡しながらまとめ上げていきます。お手本として見せていただく鈴木さんの手捌きは、まるでお茶が手にくっついているかのよう。実際にやってみると、茶葉の塊が手からこぼれてしまったりと、挑戦しがいを感じさせてくれるはずです。

じっくり茶葉を揉み込んでいくうち、次第に水分が減り、全体がゆるっとした感触に変化してくることでしょう。もともと100gあったお茶は、手揉みをしっかり行うことによって、なんと20g近くまで軽くなるのだそう。手に残ったほのかなお茶の香りが、次なる手業への期待をさらに高めてくれます。

CHAPTER〇三 自分で仕上げた
お茶を通じて
深まる味わい

続いて挑戦するのは、「揉み切り」という技法。まず、焙炉の上に広げた茶葉を、寄せ集めては持ち上げる工程を何度か繰り返します。そうして再び塊になった茶葉を両手で挟み、前後に擦り合せ、手の上下から落としていきます。これによって茶葉の向きが揃っていき、きれいなお茶に仕上がるのだとか。一見すると不思議な工程も、鈴木さんが一つ一つの意味を教えてくれるので、最後まで納得感を持って作業を進めることができます。

こうして2時間弱の手揉みを終えて、ついにオリジナルのお茶が完成。形がいびつであっても、自分の手で仕上げたお茶の味わいは格別です。一緒にご提供する併設のカフェ「まるたま茶屋」特製のお茶請け菓子が、特別な瞬間をいっそう引き立ててくれることでしょう。

そして、お茶をめぐる豊かな体験は、界 遠州にチェックインしてからも盛りだくさんです。ご当地楽の「利き新茶体験」で、豊かな旨味と香りに感激したり。「美茶楽ラウンジ」に用意された10種類以上ものお茶の中から、好みの一品を見つけたり。敷地内の「つむぎ茶畑」を歩きながら、ゆったり茶葉を観察したり……。

こうした“お茶づくし”な滞在の手始めとして、手業のひとときでの体験は、多くの気づきと学びを与えてくれます。そして帰宅してからは、日々お茶と向き合う時間が、ますます豊かなものへと生まれ変わっているはずです。

手業のひと

まるたま製茶 鈴木 康之さん Yasuyuki Suzuki
静岡県手揉み保存会 師範/茶業部長。静岡県掛川市出身。静岡県茶手揉保存会 小笠流師範、日本茶アドバイザーの資格を保有。

 

まるたま製茶 Marutamaseicha
静岡県浜松市北区にある自園自製のお茶屋。“自分のこどもに自信をもってのませたいお茶づくり”を目指し、自然の恵みそのままに、除草剤を一切使わず、環境に負担をかけないお茶栽培を行っている。また、その茶葉を使って自社工場で深蒸し緑茶をメインに、ほうじ茶・玄米茶・和紅茶を製造している。

体験情報

手業のひととき 自然の恵みをまるごと感じる
新茶摘みと製茶体験」

  • 期間
    2026年5月18日~6月17日の月~水曜日(一部除外日がございます)
    *今年度の手業のひとときの開催は終了いたしました。
  • 開催時間
    宿泊初日12:30 PM~3:00 PM
  • 対象
    年齢制限なし
  • 含まれる内容
    「まるたま製茶」にて手業のひととき(新茶摘み、茶揉み、製茶体験)
  • 料金
    1名 12,000円(税込、宿泊費別)
  • 定員
    1日1組(1組2~4名)
  • 集合場所
    体験場所:まるたま製茶 静岡県浜松市北区細江町中川7172-917
    ※スタッフは同行しないため、お客様ご自身で直接ご訪問くださいませ。
    まるたま製茶は、界 遠州から車で15分、浜松駅からタクシーで30分の場所にあります。
  • スケジュール
    <1日目>
    12:30 PM:「まるたま製茶」にて手業のひととき 新茶摘み、茶揉み、製茶体験
    3:30 PM :チェックイン
    4:00 PM:茶葉が入った籠が浮かぶ露天風呂で温泉入浴
    4:50 PM:ご当地楽「利き新茶体験」参加(当日予約制)
    5:30 PM:旬の食材を使用した会席料理を味わう
    8:45 PM:美茶楽ラウンジでくつろぎのひととき

    <2日目>
    8:00 AM :茶葉の保管に使われる木製の「茶箱」で提供する「茶箱朝食」
    9:00 AM :季節に合わせた朝限定のフレーバーを味わう「朝茶」
    10:00 AM:浜名湖を望む館内の茶畑にて「浜名湖茶摘み体操」でリフレッシュ
    11:00 AM:チェックアウト
  • 申し込み期限
    7日前までにWEBより要予約
  • 注意事項
    ※事前に宿泊予約(プラン予約)が必要となります。宿泊予約後、予約確認ページより開催日をご確認の上「手業のひととき」をお申込ください。
    ※雨天時は内容が一部変更となる場合があります。

この手業を体験できるのが……

界 遠州
431-1209 静岡県浜松市中央区舘山寺町399-1
Mapcode: 43 359 054*41
JR浜松駅より車で45分

界 遠州オフィシャルサイト

OUR STORY

界 遠州にとって、「お茶」とは単なるサービスの一つではない、特別なものであり続けてきました。

その象徴とも言えるのが、8年もの歳月をかけてつくり上げた「つむぎ茶畑」です。お客様が温泉旅館にいながらお茶づくりを体験いただけることを夢見て、茶畑を完成させたのが2019年のこと。しかし、いくら水をやってもチャノキがまったく育たないという、大きな壁に突き当たってしまいます。

そんな時に紹介いただいたのが、「まるたま製茶」の鈴木康之さんでした。「土に問題があるんじゃないか」という鈴木さんの直感に沿って土壌調査を進めていくと、硬さも酸度も、とてもお茶づくりができる状態ではないことが判明。そこで、土を入れ替え、水はけを良くする工事を行い、鈴木さんの指導のもと茶畑の再生に取り組んできました。

長年、界 遠州のお茶文化を築いてきたスタッフは、鈴木さんについてこう語ります。
「私たちにとっての“お茶の師匠”のような存在ですね。工事が完了してからは、1ヶ月に1度まるたま製茶さんに伺い、雑草の抜き方や収穫の仕方、肥料の撒き方など、お茶づくりに関するありとあらゆることを教えていただきました」

2021年、つむぎ茶畑の再生と並行して始まった「手業のひととき」も、「お茶の楽しさが詰まった茶摘みと製茶体験を、少しでも早くお客様に届けられないだろうか」という思いから、鈴木さんに相談したところ、とんとん拍子で形になっていったそうです。

このプログラムも、2026年で6年目。例えば、手揉みの工程では、初期は“ざる”の上で行っていましたが、2025年からは電熱式の焙炉を使わせていただくなど、体験は今なお進化を続けています。

尽きないお茶への探究心を持った界 遠州のスタッフたちと、豊かな知識と経験で支えてくださる鈴木さんが生み出すお茶体験に、ぜひ今後もご注目ください。

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