個性的なパンが揃う軽井沢のベーカリー
明治時代から外国人が避暑地として訪れた軽井沢。パン文化が早くから育まれた場所であり、今でも多くのベーカリーがあります。天然酵母を使ったナチュラル志向から、ファミリーに人気のパン屋さんまで、厳選したお店をご紹介します。
1sioru(シオル) bakery
1カ月前に予約で完売する、独自製法のもっちり食パン
信濃追分エリアにある小さなベーカリー。看板メニューの食パンは、1カ月前に予約で売り切れてしまうという人気ぶりです。複雑な工程で3日間かけて生地をつくり、丁寧に焼き上げています。東京や京都のベーカリーで長年修業を積んだオーナーのこだわりは、「引き算のパンづくり」。発酵、熟成、酵素分解などの工程を徹底的に管理することで、シンプルな配合の生地からもっちりとした唯一無二の食感を生み出しています。運よく食パンを入手できたら、厚切りトーストでぜひ何もつけずに奥深い風味を堪能してみてください。
メロンパンやチーズカレーパンなど惣菜パンも絶品
食パン以外の商品は、当日でも購入可能です。店頭で見つけたらぜひトライしてほしいのが、メロンパン。外はサックリ、中はモチモチという食感のコントラストがたまりません。チーズカレーパンも人気で、本格的なスパイスの風味を楽しめます。オーナーのこだわりは「毎日つくれる分だけつくる」。そのため、夏の観光シーズンは9時のオープン後、昼には売り切れて閉店してしまうことも。午前中に訪れることをおすすめします。
- sioru(シオル) bakery
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- https://www.instagram.com/sioru_bakery/
- 長野県軽井沢町長倉5568-2 MAP
- JR軽井沢駅より車で約18分
- しなの鉄道中軽井沢駅より千曲バス「軽井沢町内循環バス(西コース)三ッ石公民館」行き乗車約7分、「借宿」下車徒歩約7分
- 9:00〜15:00※パンが無くなり次第閉店
- 日・月曜
- 0267-46-8706
- 無料
2Bakery&Restaurant Koo(クー)
フレンチシェフが手がける「料理と一緒に楽しむパン」
神戸のフランス料理店が軽井沢にオープンしたベーカリー&レストラン。コンセプトは、「料理と一緒に楽しめるパン」。生地に使用する塩分を一般的なパンの半分程度に減らし、尖ったインパクトでなく、噛むほどにおいしいパンを目指しています。看板メニューは惣菜系のパン。野菜の風味を引き立たせるために丁寧に下処理するなど、フレンチシェフの技が光ります。季節ごとにパンの品揃えが変わるので、訪れる度に発見があるのも魅力。地元の食材を使ったパンも豊富にあります。
併設レストランでも4種類のパンを提供
ベーカリーの隣は、完全予約制のレストランです。メニューは、ランチもディナーもコース料理のみで、いずれも4種類の焼きたてパンが含まれます。レストランの肉料理などと一緒に料理を引き立てる減塩されたパンを噛みしめれば、「料理と一緒に楽しめるパン」というベーカリーのコンセプトを再確認できるはずです。レストラン中央に配置された暖炉の炎を眺めながら、シェフが厳選した全国の旬の食材を使った料理とパンをご堪能ください。
- Bakery&Restaurant Koo(クー)
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- https://koo.ne.jp/
- 長野県北佐久郡軽井沢町追分84-2 MAP
- JR軽井沢駅より車で約26分
- しなの鉄道中軽井沢駅より千曲バス「軽井沢町内循環バス(西コース)三ッ石公民館」行き乗車約27分、「追分入口」下車徒歩約10分
- ベーカリー10:00〜15:00※売り切れ次第閉店
レストラン(完全予約制)12:00〜15:00、18:00〜22:00 - ベーカリー月・火曜
レストラン月曜(月2回の不定休あり) - 0267-31-5423
- 無料
3ベーカリー&レストラン沢村 軽井沢ハルニレテラス
18時間かけて低温発酵させた生地の深い甘みを味わう
18時間かけて低温発酵させた生地を使った味わい深いパンが人気のベーカリー。30種類以上の小麦粉を使い分け、4種類の自家製酵母で焼き上げる個性豊かなパンを提供しています。定番人気は、クロワッサン、バゲット、カンパーニュなど。フランス産小麦と発酵バターを使用した贅沢なクロワッサンは、パン好きも納得の逸品です。チョコチップと大納言小豆を巻き込んだS字型のショコラ大納言、きのこソテーのタルティーヌなど惣菜パンのバリエーションも豊富です。
こだわりパンのお供に香り豊かな自家焙煎コーヒーを
ハルニレテラスの店舗は、レストランも併設。ハルニレの木々を望むテラス席でパンを食べる至福の時間を過ごせます。パンのお供には、香り豊かな自家焙煎コーヒーがおすすめ。気に入ったらオリジナルのコーヒー豆を店内で購入することも可能です。他にも沢村ならではの焼き菓子やフルーツの味わいが詰まったジャムなどお土産にうれしい商品も。滞在最終日に、信州産地粉の「パン・ド・ミ」や「SAWAMURA RICH BREAD」など、軽井沢エリア限定の食パンを買って帰るのもおすすめです。
- ベーカリー&レストラン 沢村 軽井沢ハルニレテラス
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- https://b-sawamura.com/shop/118/
- 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2145-5 軽井沢星野エリア「ハルニレテラス」内 MAP
- JR軽井沢駅より車で約15分、しなの鉄道中軽井沢駅より車で約5分
- JR軽井沢駅より西武観光バス「旧軽井沢経由 星野温泉トンボの湯」行き乗車約20分、「星野温泉トンボの湯」下車徒歩約1分
- ベーカリー7:00〜21:00
レストラン7:00〜22:00(L.O.21:00)
※冬季(12~2月)はいずれも8:00〜 - 無休
- 0267-31-0144
- 有料(ハルニレテラス利用者に2時間無料サービスあり)
401(ゼロイチ) BAKERY
甘酒を使った自家培養酵母で仕上げる身体が喜ぶパン
2022年にオープンした、中軽井沢にあるガレージハウスを使ったベーカリー。ハード系からソフト系まで常時30種類ほどのパンを販売。出所が確かな天日塩や天然の超軟水を使い、甘酒を用いた自家培養酵母で仕上げるパンは、身体にやさしく染み込むような味わいです。一番人気は「放牧卵のクリームぱん」。優しい甘味ながら濃厚なクリームが特徴です。地元食材を使ったサンドイッチやピザ風ブレッドなど惣菜系のパンもおすすめです。
施設のフリースペースで購入したパン&ドリンクを楽しめる
店の敷地内にはフリーの共有スペースがあり、購入したパンをウッドデッキや芝生の上で自由に食べることができます。パンのお供におすすめなのが、甘酒スムージー。酵母に使っている甘酒に沖縄県産アップルバナナを加えた砂糖不使用の逸品です。他にも自家製の餡、地元野菜を使った季節のスープなども販売しています。さらに、小麦粉袋を再利用したオリジナルトートバックを販売するなど、食を通じて持続可能な社会の実現を目指す取り組みにも力を入れています。
- 01 BAKERY(ゼロイチ ベーカリー)
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- https://www.kaku-ichi.co.jp/zeroichi-bakery/
- 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2213-8 MAP
- しなの鉄道中軽井沢駅より徒歩約15分
- 7:00〜17:00(冬季は7:30~15:30)※売り切れ次第閉店
- 火曜・水曜
- 0267-31-0590
- 無料
5一歩ベーカリー
ライ麦パンが豊富に揃うベーカリー。自家製天然酵母で作るライ麦100%パンをはじめ、30%配合のカンパーニュ、ノアレザン、バゲットなど。常時約30種類のパンが並び、そのほとんどにライ麦が入っています。ライ麦独特の香ばしさ、サワー種の酸っぱさや甘味が絶妙で、噛めば噛むほど口いっぱいに芳醇な味わいが広がります。
美術家のオーナーが、若かりし頃にドイツで食べたライ麦パンの味が忘れられず、独学で始めたパン作り。今では素材にこだわるあまり、小諸にある畑でライ麦を無農薬栽培し、毎年7月になるとスタッフ総出で収穫します。
木箱のケースに収納されたライ麦パン
中山道沿いに建つ古民家風の店内は、オーナーの工房「ジオパラダイス」で制作した家具や雑貨が置かれ、手仕事の温もりがあふれる空間。イートインコーナーもあり、テラス席は犬連れもOKです。自家製の酵素ジュースや野菜たっぷりのスープが付いたランチも評判。
ショップには木箱のケースが並び、中をのぞくと一つひとつ展示される作品のようにパンが丁寧に置かれています。ガラスの蓋を開けると、甘くてフルーティな自家製酵母の香りが漂い、酒蔵にいるような感覚。ライ麦パンをつまみにお酒を飲めるというお客さんがいるほど、大人の味わいを楽しめます。
ライ麦パンのほかに、発酵バターを使った皮がしっとりのクロワッサン、生地に雑穀が入ったあんぱんなども人気です。
- 一歩ベーカリー
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- https://www.ippo-bakery.com/
- 長野県北佐久郡軽井沢町大字追分578 MAP
- 信濃追分駅から徒歩約25分
- 中軽井沢駅から町内循環バス西コース「追分公民館」下車徒歩2分
- 10:00~17:00(冬期~16:00、売切れ次第終了)、ランチ11:00~14:00
- 水・木曜(冬季は火・水・木)
- 0267-41-6511
- 無料
- 予約:受取当日の朝10:00から電話にて取り置き可能
6パン トゥルーベ
地元で人気のパン屋さん。特に朝のオープンからお昼過ぎくらいまでの間、お客さんが絶え間なく訪れます。バゲットや食パン、惣菜パン、サンドイッチ、ドーナツなど、子どもからお年寄りまで楽しめるラインナップ。店内は5~6坪というミニマムなスペースながら、毎日100種類以上が並びます。
浅間山をイメージした「浅間ブレッド」は、食パンの生地を型に詰めて焼くのではなく、そのまま直焼きして作るブレッド。外はカリっと、中はふわっとした食感を求め、オープンしてすぐに無くなる人気パンです。
また、練乳入りのバタークリームを挟んだミルクフランスは50gの生地に100gものクリームをたっぷり使い、なめらかで口どけが良いのが特徴。根強いファンが多い一品です。
数多くの種類からお気に入りのパンを発見!
なるべく多くのパンを作り、お客様にいろいろなパンを味わってほしいという、ブーランジェ夫婦が運営。売れたら同じパンを補充するのでなく、次々と違うパンに変わっていくので、何度も通いたくなります。
パン生地に混ぜるレーズンやクランベリーなどのドライフルーツは、あえて蒸してから使用するのもこだわりの一つ。一度蒸すことで生地の水分を奪うことなく、柔らかく仕上げています。
店名はフランス語で「見つける」とか「発見する」という意味。数多くの種類の中からお気に入りのパンを発見したいお店です。
- パン トゥルーベ
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- https://www.instagram.com/paintrouver/
- 長野県北佐久郡御代田町450-24 MAP
- 御代田駅から徒歩約30分
- 8:00~15:00(売り切れ次第終了)
- 火・水・木(臨時休業あり)
- 0267-41-6678
- 無料
- 電話での予約受付は、営業日の13~16時まで。予約多数の場合は、受付終了の場合もあり。
7軽井沢キッチン ロータリー店
1906年(明治39年)に創業した軽井沢の旧三笠ホテル。当時は多くの財界人や文化人に利用され、1970年(昭和45年)まで営業していましたが、現在は国の重要文化財となり、観光名所となっています。
この旧三笠ホテルで出されていた西洋風のカレーを再現したのが「三笠カレー復活プロジェクト」。軽井沢の歴史を観光客に感じてもらい、街を活性化したいという思いから、いくつかの飲食店が参加しています。その中でも、旧軽井沢銀座通りの中心地にあるこのお店で発売して以来、大ヒットしているのが「三笠ホテルカレーパン」です。
ハーブ鶏や野菜を煮込んだ秘伝のカレー
カリッと揚がったパンの中には、信州ハーブ鶏や野菜を煮込んだ秘伝のカレーソースが入っていて、まさにジューシーな味わい。行列になることが多く、いつも頻繁に揚げているので、あたたかい状態でいただけます。
また、カレーディップにフライドポテトを付けて食べる「三笠ホテルカレー&フライドポテト」も人気。同じく、旧三笠ホテルの味を再現した「三笠ホテルブレンドコーヒー」も好評です。
テイクアウト専門のお店なので、お土産に持ち帰る人も多く、新幹線やバス、車の中でゆっくりいただくのもよいでしょう。
- 軽井沢キッチン ロータリー店
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- 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢12-20 MAP
- 軽井沢駅から徒歩約20分
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車すぐ
- 10:00~18:00(木曜は17:00まで)
- 不定休
- 0267-32-6914
- 無し
- 予約:不可
8ベーカリーカフェ ココラデ御代田店
ファミリーからシニアまで幅広い世代に人気のお店。ガラス越しに見学可能な広いパン工房では、職人たちが休みなくパンを焼き、焼き立てのパンが続々とショップに並べられます。
パンが一番揃う時間帯はだいたい午前11時から正午まで。色彩豊かで見た目にも楽しい約70~80種類のパンが揃います。サンドイッチだけで約15種類、デニッシュペストリーだけでも10種類くらいが置かれ、すごい勢いで売れていきます。
果物がたっぷり入った「フルーツサンド」や、鶏肉と水菜をゆず胡椒で和えた「蒸し鶏と水菜のゆずこしょうサンド」、「モンブランデニッシュ」が売れ筋です。
地元を中心に多くの人に愛される店
また、開店当初から子どもたちに大人気の「まっくろチョコスケ」や、キッズコーナーも併設されているなど、お子様連れにも優しい工夫がされています。
イートインスペースは、店内33席、テラス30席というベーカリーとは思えないほどの広さ。コーヒーが飲み放題で、電子レンジやトースターもセルフで使えるのも嬉しいところです。
屋外には浅間山を一望できる芝生のガーデンがあり、天気が良い日は家族でレジャーシートを持参して敷いたり、ベンチで和む風景も。地元を中心に多くの人々に愛されているベーカリーです。
- ベーカリーカフェ ココラデ御代田店
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- https://inakappe-club.jp/miyota
- 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口459-2 MAP
- 御代田駅から徒歩約10分
- 9:00~18:00
- 無休
- 0267-41-0383
- 無料
- 予約:不可
9フランスベーカリー
旧軽井沢銀座通りにある老舗ベーカリー。有名クラシックホテル「万平ホテル」のベーカーチーフが、1951年に創業しました。生前、頻繁に軽井沢を訪れたビートルズのジョン・レノンが、よくフランスパンを買いにきたそうで、店内にもジョン・レノンの写真が飾られています。
毎朝8時にオープン。焼きたてのパンを求めて、店内はあっという間に混み合います。お目当ては7割近くの人が選ぶというフランスパンや、そのハーフサイズ。別荘族にファンが多いイギリスパンやチーズブレッドなど朝食用のパンがメインです。
おいしい「パン生地」とリーズナブルな「価格」
パンの種類は全部で70~80種類。クリームパン、チーズロールなど、創業当時からのレシピを使っているパンも多く、懐かしい昔の味わいを楽しめます。
とりわけ、「塩クロワッサン」は、一人で100個以上買っていく人もいるほどの大人気。しっとりした生地にバターと塩味が効いています。
フランスベーカリーの強みは、常連客においしいと評判の「生地」と、昔ながらのリーズナブルな「価格」。100円台で買える菓子パン、惣菜パンも多く、アップルパイの中身もボリュームたっぷり。多くのファンを惹きつけているお店です。
- フランスベーカリー
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- https://french-bakery.co.jp/
- 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢618 MAP
- 軽井沢駅から徒歩約25分
- 軽井沢駅から町内循環バス東・南廻り(内回り)「旧軽井沢」下車徒歩約5分
- 8:00~17:00
- 木曜日
- 0267-42-2155
- 無し
- 予約:不可