VECTOR GLIDE
スキー板の選び方
スキー板の選び方
VECTOR GLIDE
スキー板の選び方
スキー板の選び方
VECTOR GLIDEが手がけるスキーにはさまざまなモデルがあります。「パウダー向け」であっても、それぞれに特徴や個性があり、さらに乗り手の好みや技術に合わせたセレクトが欠かせません。数あるVECTOR GLIDEのスキーのなかから、デモセンターで試乗ができるモデルを中心に、代表・秋庭将之さんにご紹介いただきました。
AVENTURA アヴェントゥーラ
キレのあるカービングターン
「ミッドファットな板で、センター幅は100 mmです。サイズは185 cmと178 cmがあり、コアがメタルとグラスファイバー(Standard)の2種類が揃っています。パウダーでは最大の浮力を得られ、ゲレンデではファットスキーとは思えないようなカービングターンが可能です。 長めのロッカーとテールに向かってテーパーがかかった形状により、ノーズからすっと浮力が得られる設計になっています。このロッカー形状により有効エッジが短くなることで、ゲレンデでのターン性能を高めています。
また、テールのギリギリまでエッジを使えることで、ターンの最後の最後までしっかりグリップして走ってくれます。レーシングスキーのような加速をファットスキーで可能にしています。競技をやっていた方、上級者の方はこのスキーにハマると思います。 グラスファイバーを使ったスタンダードモデルは、板が柔らかくコントロールがしやすいのでビギナーにもオススメです(秋庭)」。
POLARVE ポラーヴ
安定したターン性能と走破性
「ウエスト幅ががさらに太くなり、107mmです。ロッカーの立ち上がりをより高め、アールも上げています。そのため、よりパウダーでの滑走性能が向上しています。浮力があり、スーッと浮いていく感じですね。板の太さとロッカーの湾曲でパウダーを浮いていくイメージです。
このモデルもメタル入りのモデルもありますが、デモセンターでご用意しているのはグラスファイバータイプです。軽量で柔らかく、はじめてのパウダーボードとして最適だと思います。気軽にパウダーを楽しみたい、浮力を感じてみたいという方にぜひとも試していただきたいですね(秋庭)」。
INTIMACY インティマシー
MAKE系ファットスキー
「センター幅は110mmです。このモデルの特徴は、テール側も反っているツインロッカー形状になっていることですね。スイングウェイトが軽いのでターンのコントロールがしやすく、ジャンプをしたときにテールが刺さりにくくなっています。 また、ビンディングのセットポイントが少しフロント寄りになっているので、パウダーのなかのちょっとした起伏や地形でトリックするのが楽しいモデルです。 取り回しがいいので、地形のなかでカービングスライドが楽しめます。浮力もしっかりあるので、自然地形のパウダーで遊びたい人にぴったりだと思います(秋庭)」。
GENIUS ジーニアス
最速のパウダーモデル
「VECTOR GLIDEのラインナップのなかでも、最もファットな最強パウダースキーです。ちょっと重たいパウダーでも、しっかり浮いてくれて、かつターン性能も申し分ありません。このモデルもツインロッカー仕様ですが、パウダーでの浮力とスピードを最大限に追求しているため、ロッカーのアールはゆるやか目です。
アールがきついとノーズで浮くのですが、進行方向に対してはブレーキになってしまうので、スピードが抑えられてしまいます。このモデルでは、ブレーキせずにできるだけ斜面に対してフラットにスキーがセットされるため、スピードも性能も抜群です。
もうひとつの特徴が、このピンテール形状です。実はスノーボードにもGENIUSというモデルがあり、その形状をスキー板に取り入れた経緯があります。トップが広くテールに向かってテーパーがかかった形状によりしっかり浮力を得ながらも、ニュートラルなポジションでターンを切ることが可能になりました。取り回しもいいので、ツリーランも楽しいですよ(秋庭)」。
OMNNY オムニー
オールマウンテンモデルのスタンダード
ザ・スタンダードと言えるモデルです。ファットスキーにはじめて乗るという方には、まずここから試していただけるとよいと思います。先端側にアールがついたノーズロッカー形状で、手前からしっかり上がっているので、パウダーでの浮力を感じつつも、ゲレンデでの滑走にもしっかり応えてくれます。ゲレンデのガタガタした雪面でも、スムーズに乗り越えていってくれます。 センター幅は80mmで、一般的なカービングスキーよりもちょっと太め。少し降ったあとのゲレンデはもちろん、春のシャバシャバ雪でも、沈まずに楽に滑ることができます。まさにオールマイティーな板ですね。
NADURRA ナデューラ
軽いスウィングウェイトと優れた操作性
VECTOR GLIDEのファットスキーのなかでも、とくに軽量なモデルです。軽量なのは、芯材が入っている箇所が短いから。この軽さと取り回しのよさが魅力で、ツアーやロングハイク、山登りをするスキーヤーにはうってつけのモデルだと思います。センター幅は115mmあるのでパウダーでの浮力も良好。女性にもオススメです。
MAKE BC メイク ビーシー
センター幅は110mmで、インティマシーをより細身にした形状のモデルです。性能は、まさにオールラウンド。パウダーから圧雪されたゲレンデまでこなしてくれます。サイズも172cmから展開があるので、初中級の方や女性にちょうどいいと思います。
CORDOVA コルドヴァ
パウダーからグルームバーンまで
対応するフラグシップ
ゲレンデからパウダーまでシーズン通して、シーズン初めから春のシャバ雪まで、1本で楽しめる板です。OMNNYに近い、オールマウンテンモデルではありますが、よりハイスペックな仕様になっています。上級者にも対応できるサイズ展開をご用意しています。 VECTOR GLIDEにとって最初のスキーで、アラスカのコルドバを滑るために開発したものです。1台でオールラウンドに攻めることのできるスキーであり、何年もかけて試作を繰り返して完成しました。
スキーづくりに注ぐ情熱の源泉とは
どのモデルも、自分が満足がいかないとリリースしません。妥協はせず、納得が行かなければ金型から作り直すこともあります。試作品を作っては、いろいろなシチュエーションでテストをして、自分がイメージしたスキーになるまで修正を繰り返して、ようやく完成します。 ブランドの初期は、自分が理想だと思う、最高のパフォーマンスができるスキーを作ることが中心でした。しかし、だんだんといろんな人が楽しめる板を作りたいと感じるようになりました。サイズ展開や板のフレックスの硬さの調整など、より幅広いラインナップを少しずつ増やし、いまにいたります。