嵐峡を映しこむ 千年の暦ものがたり
嵐山で受け継がれる千年の都が育んできた数々の文化や自然。今も昔も日本人が大切にしてきた季節感の繊細さを、二十四節気、あるいは七十二侯で捉え、守り続けています。
風情をひとり占め
嵐山ではソメイヨシノやヤマザクラが春を追って彩ります。敷地の奥にはシダレザクラの銘木が花開き、格別な空間に。この時だけの桜に囲まれた特等席を設けます。
京都の夏の音色
京都の夏の風物詩、祇園祭。災厄除去を願って街を練り歩く山鉾巡行のように、囃子方を乗せた屋形舟が大堰川を遡り、コンチキチンの音色が嵐峡に響き渡ります。
錦秋の景色の中で
奥の庭では樹齢400年のオオモミジが源氏物語の「紅葉賀」の情景を映すかのように色づきます。その光景は、光源氏が雅な舞「青海波」を披露した場面と重なります。
春を待ちわびて
二十四節気の「雨水」の時期。水墨画のように美しい冬景色の中で、花を生けることで芽吹きの世界観を表現し、冬の終わりと春の始まりの「間(あわい)」を体感できます。