鳥取県・はわい温泉
鳥取県・はわい温泉
山陰八景に数えられる東郷湖の畔。鶴が羽ばたく形に見えることから「鶴の湖」とも呼ばれる美しい湖です。江戸時代から湖底で湧出する温泉利用の工夫がなされ、今では水上にせり出すように老舗ホテルや温泉旅館が立ち並んでいます。温泉名は旧町名・羽合町にちなんだもの。1996年にはハワイ州ハワイ郡と姉妹都市になっています。
湖上に浮かぶ豊かな湯の街
江戸時代末頃には湖中に湧く温泉が知られており、地元の民が鳥取藩主に泉源の利用を願い出たことが温泉地としての始まり。当初は竹筒で湯を舟に汲み上げ、それを浴槽として温泉風呂にしたそうです。明治期には浅津温泉と呼ばれていましたが1978年に羽合温泉に、さらにその後、はわい温泉と改称。今では「日本のハワイ」として親しまれています。泉質は塩化物・硫酸塩泉で肌の代謝を促し、冷え性の改善にも。冬になると湖底から湧く湯の影響で湖面が霧に包まれることもあり、幻想的な景観が広がります。
観光スポット
東郷湖の周囲約12㎞はウォーキングコースが整備され、対岸の東郷温泉や「あやめ池公園」「浅津公園」などを周遊できます。湖近くには伯耆国の一之宮「倭文(しとり)神社」も鎮座。神話に登場する神々を祭神とし、織物や安産にご利益があると信仰を集めています。