1. 「構図」よりも「感情」を撮る
私は旅をするとき、「美しく残したい」という気持ちはあるのですが、“完璧に撮ろう”とは思っていません。大切なのは、そのとき心が動いた理由を大切にすること。
写真を撮るとき、つい構図やバランスを気にしてしまいがちですが、 いちばん残したいのは「感じたこと」。「きれいだなぁ」と思った瞬間に、そのままの勢いでシャッターを切るようにしています。
光がまぶしすぎても、少し傾いていても、心が動いたその一瞬を逃さないことが、旅の記録を自然体にしてくれます。
この写真は、リゾナーレトマムに宿泊したとき、窓一面に広がった雪の結晶があまりに美しくて、思わず撮影しました。自然がつくる一瞬のアートのようで、その静けさまで写真に閉じ込めたくなった瞬間でした。
