江戸小紋が東京に結界を張る
「星のや東京」は、高層ビルが立ち並ぶ大手町に立つ、小さいけれど少し異質な「塔の日本旅館」。一見、黒い建物に見えますが近づくと繊細で立体的な江戸小紋を纏っています。
江戸小紋「麻の葉くずし」
遠目には無地に見えて細かい柄が粋な江戸小紋。中でも幾何学的な模様の「麻の葉くずし」で窓の外側全体を覆った、現代的なデザインがひときわ目を引きます。
金融街にやわらぎの光
建物の角は曲線を描き、さながら重箱を積み重ねたかのような姿をしています。夜になると小紋柄越しに明かりが漏れ、金融街の喧騒とは切り離された非日常空間が際立ちます。
暦の移り変わりを映す
麻の葉くずし模様は客室にも彩を与えてくれます。季節や時間の移り変わりで日差しが描く景色が異なり、その様を眺めていると大都会でも暦を刻んでいることに気づかされます。