飛騨玉の雪明り

中庭を照らす照明は、この地域の風景や特有文化からヒントを得たオリジナルデザインの和照明「飛騨玉」。奥飛騨の冬の美しさを引き立てるアイテムとして誕生しました。ポイントは、電球の傘部分の形状が三角になっているところ。このデザインには、山の輪郭としての三角と、豪雪エリアならではの合掌造りを思わせる茅ぶき屋根の形の両方の意味を持たせています。

中庭の中央には、アートオブジェを設置。飛騨高山で発展した木工技術「曲木(まげき)」の技巧が凝らされた作品です。全体に施された細い線のようなデザインは、木々を積雪から守る「雪吊り(ゆきづり)」の情景から発想されました。また、アートオブジェが重なり合うと連なった山の稜線のようなシルエットが浮かび上がるしかけです。アートオブジェにうっすらと雪が積もると、月明りで白く反射して、雪の世界に、幻想的な存在として浮かびあがります。