日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、命の営みを見つめるツアーがあります。
富士北麓の森で行われる「狩猟体験ツアー」。狩猟を通して命と向き合い、その命を感謝とともに食す——単なるアクティビティを超えたこの体験は、多くのゲストに「食と命」のあり方を問いかけています。
富士北麓で急増するシカやイノシシ。農林業被害をもたらす一方で、捕獲された個体の約9割が捨てられている、そんな深刻な地域課題に向き合う原点は、開業直後に地元のベテラン猟師・滝口さんから届いた一塊のジビエ肉でした。
当時の担当者がその肉の力強い味わいと背景にあるストーリーに感銘を受け、取引を開始。さらに、自身も狩猟の世界へ興味を持ち始めます。そこから、「猟師の方々の普段の仕事に同行するツアーをつくれば、この地域の現状と命の尊さをゲストに伝えられるのではないか」というアイディアが芽生えたのです。