サバニに乗って 稲作に行っていた おじいの話
水田耕作に向かない竹富島で、先人達は沖縄の伝統木造帆船サバニで西表島に渡り、稲作を行っていました。漁をしたり米を運んだりとサバニは島の生活に欠かせない役割を担っていました。
一本の木からくり抜く
かつてサバニは一本の大木をくり抜いて作っていた丸木船でした。流れの早い黒潮を越え、荒海も乗り切る丸木船を竹富島ではイタフニと呼び西表島にも通っていたのです。
自然を守るために
大木が減少する中、山林保護のために1737年に琉球政府が「丸木船」を禁じ、複数の板をはぎ合わせた「接ぎ船」(ハギンニ)となりました。伝統的な造りでは木や竹の釘を使います。
長い経験が教えてくれるもの
サバニは風向きや太陽の位置を頼りに操る帆船。星のや竹富島では、風を読み空を読み取る豊かな経験と知識を持つおじいに学んだ方々によるサバニ体験を行っています。