金継ぎ工房
温泉旅館でくつろぐ滞在中にお楽しみください。
金継ぎ工房
温泉旅館でくつろぐ滞在中にお楽しみください。
本格的な金継ぎを目指して
本格的な金継ぎを目指して
界 加賀の前身である「白銀屋」にゆかりある北大路魯山人が唱えた「器は料理の着物」。
その言葉に倣い私たちは「器と料理のマリアージュ」にこだわります。
九谷焼や山中漆器などを多くの器を毎日扱うことでどんなに大切にしていてもいつかはヒビや欠けが生じてしまいます。
それを破棄してしまうのはとても勿体ない。自分たちの手で器を守っていくことを目的に元蒔絵師のスタッフが金継ぎを始めました。
徐々に界 加賀の中で金継ぎの技術が広まり、今では300点以上の器が修復されました。器の修復へ本格的に向き合うため誕生させる「金継ぎ工房」で器を修復を行うのは温泉旅館で接客を行うサービススタッフ自身。お客様を精一杯おもてなしするかたわら、金継ぎを学ぶ場として工房が誕生します。
伝統的な技法で繕う
漆とは、ウルシの木から採れる樹液のこと。天然の漆や自然の素材のみで器を継ぐ伝統的な本格金継ぎを界 加賀では行います。人工的な接着剤を用いない金継ぎは非常に難易度が高いものの、お客様に安心して料理を提供するため本格金継ぎにこだわります。
有形文化財内の工房
「金継ぎ工房」は文政年間(1818~30年)に建築したと言われる登録有形文化財にあります。こだわったのは表通りからの景観との一体感。内装は施設外観と同じ紅殻(べんがら)色を使用し、棚にはこれまで界 加賀で金継ぎをした九谷焼や金継ぎに使用する道具などを展示しています。
修復して大切に使う
夕食で提供される器の中にはスタッフが金継ぎで修復した器も用います。
「器と料理のマリアージュ」を味わえる界 加賀の会席料理。
大切な器と金継ぎ文化を料理とともにお楽しみください。
金継ぎ技法専門家|中岡庸子氏
地元の協力者のひとり。
加賀市の漆工芸大下香仙工房で蒔絵を学び、その後蒔絵の修復について学びに漆芸家更谷富造氏に師事。金継ぎを中心に、漆を使った表現など創作活動をしている。
漆の専門家|堤淺吉漆店 森住健吾氏
漆の協力者。
明治42年創業の京都にある漆原材料店。
日光東照宮を始め、国宝・重要文化財建造物の修復に漆を卸す老舗メーカー。
日本産漆精製シェアNO.1を誇る。
界 加賀
加賀温泉駅から車で10分、新しい感性が息づく加賀伝統の温泉宿。加賀友禅や水引などをあしらったご当地部屋「加賀伝統工芸の間」で寛ぎ、夕食では「九谷焼の器と料理のマリアージュ」に舌鼓。美肌の湯と言われる山代温泉の湯浴みや、迫力の加賀獅子舞を披露と加賀文化にひたるご滞在をお楽しみください。