2024年7月20日~8月31日の期間「Chamorro's Academy 〜夏休みの自由研究~」を初開催します。今年のテーマはグアムの先住民であるチャモロの暮らしを体験することです。Manha titiyas(ココナッツクレープ)づくりに必要なココナッツの3つのヒミツ(選び方・剥き方・調理の仕方)を学びます。このプログラムでは、体験内容をワークシートにまとめ、楽しみながら夏休みの自由研究を完成させることができます。

グアムがスペインやアメリカの統治下に入る遥か以前から、グアムの先住⺠であるチャモロ人は自然とともに暮らしてきました。ココナッツは日本では珍しい果物ですが、チャモロ人はココナッツの実からジュースを取るだけではなく、成熟した果実を削って料理に使 用したり、加熱してオイルを作ったりしてきました。また、ココナッツの外皮には油分が 含まれているため外皮をたいまつとして使用するなど、ココナッツは生活に欠かせない果 物です。このアクティビティを通じて、チャモロ文化を学んでもらいたいという思いから、本プログラムの開催に至りました。

グアム政府観光局によると、グアムを含むマリアナ諸島は、4000年以上前に東南アジアの島々から来たとされる船乗りの人々が最初に定住した場所の一つです。プログラムの前半 では、このチャモロ人がどのような人々で、どんな暮らしをしてきたのかをクイズ形式で学び、彼らの暮らしを体験する準備をします。

ココナッツは成熟の過程で実の中の水分量が変化します。未成熟の果実はココナッツジュースとして飲用に適していますが、成熟するにつれて胚乳(はいにゅう)が厚くなり、その 部分を削ってココナッツフレークを作ったり、絞ってココナッツミルクを作ったりします。アクティビティでは、チャモロ人から用途に応じたココナッツの3つのヒミツ(選び方・剥き方・調理の仕方)を学びます。次の工程では、削ったココナッツやココナッツミルクを使用したグアムに伝わる家庭料理、Manha titiyas(ココナッツクレープ)作りを学び、調理、試食することができます。

仕上げに体験を通して学んだことをワークシートにまとめ、自由研究を完成させることができます。海外だからこそ感じられる日本人の暮らし方との違いや、アクティビティを通 じて学んだチャモロ人の知恵をワークシートにまとめていきます。学んだことは自由に記 入できるので、それぞれがオリジナルのワークシートを完成させることができます。