長崎県・雲仙温泉
長崎県・雲仙温泉
長崎県島原半島の中央部、20以上の山々からなる火山群の雲仙岳。約1,300年ほど昔、僧の行基が山の噴煙を見て寺を開き、山号を温泉(うんぜん)山とした歴史があります。麓に湧く湯は火山の恵み豊かな独特の濁りのある強酸性。荒々しい岩場から噴気が立ち上る雲仙地獄を訪れると、地球のエネルギーに圧倒されます。
歴史と文化が育んだ国際的温泉地
約40万年前まで火山島だった島原半島は、雲仙火山の噴火による噴出物で九州本土とつながって半島となり、その後の断層形成や地溝内の噴火活動で雲仙温泉が生まれたと考えられています。中世にはキリスト教伝来や南蛮貿易の拠点として栄え、禁教令が交付されると雲仙地獄は弾圧の哀史の舞台に。明治以降は長崎~上海の航路開通をきっかけに、中国やヨーロッパの人々が標高700mの冷涼な雲仙温泉へ避暑に訪れ、広く知られるようになりました。温泉地は3つのエリアに分かれていて、温泉旅館やリゾートホテルから古き良き共同浴場まで、好みに合わせて入浴や滞在を楽しめます。
観光スポット・ご当地グルメ
雲仙地域は国立公園の第1号に指定された地で、現在は「ユネスコ世界ジオパーク」にもなっています。春のミヤマキリシマや秋の紅葉、冬の霧氷など、山々の四季の美しさも格別。独特の硫黄臭に包まれた雲仙地獄では遊歩道を歩きながら激しい噴気を見物できます。
アクセス
星野リゾートの温泉宿
界 雲仙
地獄パワーにふれる、異国情緒の宿
長崎由来の文化をデザインに取り入れた温泉旅館。目の前の雲仙地獄から引いている温泉は、独特な濁りのある強い酸性の泉質が特徴。地獄の湯けむりを眺めながら、雲仙温泉の恵みを堪能できます。