VECTER GLIDE 秋庭 将之氏に
星野リゾートスタッフが
インタビュー

VECTER GLIDE 秋庭 将之氏に
星野リゾートスタッフがインタビュー

星野リゾートが運営するスキー場に、「VECTOR GLIDE(ヴェクター グライド)」のデモセンターがオープンしました。 VECTOR GLIDEのスキー・スノーボードにはどんな特徴があり、どんな板がおすすめかをVECTOR GLIDEプロデューサーの秋庭 将之さんにインタビューしました。

1. VECTOR GLIDEを

なぜ立ち上げたのか教えてください

私は20年以上スキーをやっていて、元々はずっと競技スキーの世界にいたのですが、海外のパウダーを滑った際に一生に一度みたいなすごい斜面に出会って、バックカントリーの楽しさに目覚めました。

そのとき、私の本当に欲しい板が見つからなくて、ないなら自分で作ってしまおうとVECTOR GLIDEを始めたんです。

2.VECTOR GLIDEのスキー板

の特徴を教えてください

一言で言うなら、日本のパウダーやバックカントリーのためのスキー板・スノーボードです。

全て日本国内で製作しており、ゲレンデ内でうまく滑れる人ならば、パウダーをすぐにうまく滑ることができるテクノロジーが備わったスキー板です。

3.日本の雪質に合ったというのは

どういうことでしょうか

日本は雪山のシーズンが長く、地域や標高、1日の中でさえも雪の状態が様々に変化します。アメリカだと比較的ドライで軽い雪質の深い場所が多く、ヨーロッパだと逆に浅くて硬い雪質が多い。日本では同じエリアでもどちらの状況もあり得て、更に重めの深い雪もあります。そういったさまざまな雪のコンディションにも1本の板で安定して滑れるようにしました。

4.硬くて重いという印象を持っている方も

多いと思います。なぜなのか教えてください

板を安定させるポイントは2あります。

1は、硬さと重さなんです。軽くて深い最高のパウダーだけを滑るなら正直、不要なんですが、そういった状況ばかりではありません。硬さと重さは荒れた雪質でバタつきなく滑る安定感に通じます。

2目は、深い雪で浮力を得つつ、スムースなターンができるような形状とフレックスのバランスです。これらのバランスを入念に調整していくと、雪質・斜度・雪面のコンディションに左右されない板になるのです。

5.フラグシップモデル「GENIUS」に

ついて教えてください

VECTOR GLIDEのラインナップでも、最もファットな最強パウダースキーです。ちょっと重たいパウダーでも、しっかり浮いてくれて、かつターン性能も申し分ありません。 このモデルでは、ブレーキせずにできるだけ斜面に対してフラットにスキーがセットされるため、スピード性能が抜群です。

もうひとつの特徴は、ピンテール形状です。実はスノーボードの形状を取り入れています。同名のスノーボードも創っているのですが、トップが広くテールに向かってテーパーがかかった形状により、しっかり浮力を得ながらも、ニュートラルなポジションでターンを切ることが可能になります。取り回しも良く、ツリーランも楽しいですよ

6.ファットスキーデビューに

おすすめの板を教えてください

「POLARVE Light」と「MAKE BC」です。

フレックスがやわらかめで取り扱いやすく、パウダーが楽しめます。

- POLARVE Light:バックカントリー専用に購入するなら

- MAKE BC:ゲレンデもバックカントリーもこの1で兼用するなら

最後に…秋庭 将之氏メッセージ

ファットスキーというのは、私はスキーの楽しさが倍増するギアだと思っています。ゲレンデだと圧雪だから、エリアによって大きな差があるわけではないのですが、非圧雪を楽しむファットスキーはエリアによって異なる雪質やロケーションが楽しめるので、「ファットスキーは旅をさせてくれている」なと感じるんです。

あの時のあの一本・・・という記憶がとても残るので、ぜひみなさんにもファットスキーに挑戦して、さらに豊かなスキーライフを楽しんでほしいです。

2025.02.17 更新
特集一覧へ